
入浴は、運動タイプの休養のひとつとしてとても効果的だとされています。その理由は、体が温まることによる血流改善だけではなく、お湯の「水圧」が、私たちの体に良い影響を与えているのです。
どうして入浴で疲れが取れるの?
湯船に浸かると、全身が温まり血行が促進され、酸素や栄養が全身に行き渡りやすくなります。同時に、老廃物の排出がスムーズに行われ、これが疲労回復につながるのは多くの人が実感していることです。
しかし、ここで注目したいのは「水圧」です。
ご予約はオンラインからでも可能です。


お湯がかける「水圧」の驚くべき効果
浴槽の中で、体全体にかかる水圧はなんと約350kgにもなると言われています。一か所に350kgがかかるわけではありませんが、全身が軽く圧迫されることで、血管やリンパ管が適度に刺激されます。
むくみ解消と第二の心臓
夕方になると足がパンパンにむくむ…そんな経験はありませんか?
これは、重力の影響で心臓から遠い脚に血液がたまりやすくなるためです。特に午後は筋肉が疲労し、「ふくらはぎ」のポンプ機能が弱まりやすくなります。
通常、ふくらはぎは足首の動きによって「緊張と弛緩」を繰り返し、血液を心臓に戻します。これは「ミルキングアクション」と呼ばれる重要な働きです。ミルキングとは牛の乳しぼりのことです。リズミカルに血管を刺激することで、足にたまっていた血液が心臓まで戻ってきます。
このふくらはぎの働きをサポートするのが、入浴中の水圧。
湯船に浸かることで、ふくらはぎの代わりにお湯が血液を押し上げてくれるため、血液循環がスムーズになり、結果的に疲れもむくみも改善されやすくなるのです。
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ドラッグストアなどで販売されている着圧ソックスや着圧タイツも、同じように脚に圧力をかけて血流を助ける仕組み。お風呂に入ることは、まさに全身着圧マッサージを受けているような状態なのです。
忙しい毎日の中で、「ただ湯船につかるだけ」でも体に良いことがたくさんあります。1日1回、10分でも湯船に浸かる時間を持つことを、ぜひ習慣にしてみましょう。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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