
自律神経の乱れ方は、4タイプに分かれます。疲れ方の4タイプといってもいいでしょう。
バランス良好タイプ ~活動も休息もスムーズに切り替えられる~
このタイプは、交感神経も副交感神経も十分に働く理想的な状態を保っており、朝の交感神経優位から夕方の副交感神経優位への切り替えがスムーズに行われます。
起床直後には血圧・心拍数ともに適度に上がり、仕事や家事、運動などの日中活動に必要なエネルギーが自然に引き出されます。夕方以降は副交感神経が自動的に優位となり、筋肉の緊張がほぐれて体温が緩やかに下がるため、就寝前のリラックスへと移行しやすいのが特徴です。その結果、睡眠の質が高く、翌朝は疲れをほとんど残さずに目覚めることができます。
日々の生活習慣を大きく変える必要はなく、規則正しい食事と適度な運動、決まった時間に寝起きするだけで、良好なリズムを維持できます。
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頑張りすぎタイプ ~アクセル全開でブレーキが効きにくい~
「交感神経は強いが副交感神経が弱い」、いわゆる頑張りすぎタイプは、日中はエネルギッシュに動けるものの、夜になってもブレーキがかからず休息モードにスムーズに移行できません。
交感神経がオンのまま就寝時間を迎えると、寝つきが悪く、浅い眠りが続いてしまいます。たとえベッドに入っても脳と体は興奮状態のままなので「眠ったつもり」で過ごし、翌朝の疲労感だけが残ってしまうのです。
このタイプが疲れをためないためには、意識的に副交感神経を優位にする仕掛けが必要です。具体的には、就寝の2〜3時間前にはぬるめのお風呂で深部体温を自然に下げる、スマホや明るい照明を控えて間接照明の下で過ごすなど、夜の生活を静かにシフトする工夫が有効です。
アクセル全開のまま走り続けるとガス欠を起こすように、時には休むという“ブレーキ”をしっかり踏むことが、長く健康に走り続ける秘訣です。
次回のブログで残りの2タイプについてお話しします。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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