
疲労回復のカギを握るのが、自律神経。
なぜなら、自律神経は1日24時間、私たちの体を無意識に調整してくれている司令塔だからです。
体は「地球のリズム」に合わせて動いている
私たちの体は、地球が太陽の周りを回るリズム、つまり24時間のリズム(サーカディアンリズム)に合わせて設計されています。
・朝 → 活動モード(目が覚める)
・夜 → 休息モード(眠くなる)
これは、体に「体内時計(生体時計)」が備わっているからなんです。
ただしこの体内時計、実は自然な状態だと25時間周期。そのままでは毎日少しずつズレてしまうんですが、毎朝太陽の光を浴びることで、体内時計はリセットされて「24時間」に調整されます。
ご予約はオンラインからでも可能です。


リセットのスイッチを押すのは“自律神経”
この体内時計のリセットや、体の「朝モード・夜モード」の切り替えを担っているのが、自律神経です。
つまり、自律神経がちゃんと働く=疲れが取れやすい体になる、というわけなんですね。
自律神経はこうして1日をコントロールしている
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経が、シーソーのようにバランスを取りながら働いています。
時間帯 | 優位になる神経 | 体の状態 |
---|---|---|
朝~昼 | 交感神経(活動) | 血圧UP、心拍UP、筋肉は緊張、瞳孔拡大、消化は一時お休み |
夕~夜 | 副交感神経(休息) | 血圧DOWN、心拍DOWN、筋肉リラックス、腸の活動活発に |
この切り替えが自然にできていれば、朝はスッキリ起きられ、夜はぐっすり眠れるはずなんです。
副交感神経がしっかり働かないと、疲れが抜けない
夜、副交感神経がちゃんと優位になっていないと、次のようなことが起こります。
・夜なのに交感神経が働いたまま → リラックスできない
・寝ていても体が緊張 → 熟睡できない
・腸が動かない → 翌朝の排便がうまくいかない
たとえば、旅先で便秘になる人は、副交感神経が十分に働いていないせいかもしれません。
疲れが取れない悪循環に
自律神経のリズムが乱れると、以下のような“疲れのサイン”が出てきます。
・肩こりや眼精疲労
・不眠や浅い眠り
・朝起きてもスッキリしない
・イライラや落ち込み
・便秘・食欲不振
つまり、自律神経を整えることは疲労を溜めない体づくりの基本中の基本なんです。
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自律神経のリズムに乗ろう
・自律神経は「朝は活動、夜は休息」のリズムで動く
・リズムのスイッチは“太陽の光”が押してくれる
・交感神経→副交感神経への切り替えが、質のいい睡眠や回復力のカギ
・自律神経を知れば、自分の疲れのタイプや対処法も見えてくる!
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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