
私たちが日常で感じる疲労の大きな要因は、さまざまな「ストレッサー(ストレス要因)」によるものです。ストレスというと、精神的なものをイメージしがちですが、実は疲労の原因となるストレッサーは5つの種類に分けられます。今回は、それぞれがどのように私たちの体に影響を与えるのかを見ていきましょう。
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1. 物理的ストレッサー:環境の変化がもたらす疲労
物理的ストレッサーとは、暑さや寒さ、騒音、人混み、強い日差しといった外部環境によるストレスのことを指します。
たとえば、猛暑の日に外を歩いて帰宅した際、「ああ、疲れた」と感じることはありませんか? これは、体が自律神経を使って発汗を促し、体温調節を行うためにエネルギーを消費しているからです。逆に寒いときには、毛穴を閉じて熱を逃さないようにするなど、自律神経がフル稼働します。このような体温調節は私たちの意識とは無関係に行われますが、その分、体には大きな負担がかかります。
特に現代では、夏場に冷房の効いた室内と炎天下を行き来する機会が増えています。すると、自律神経が頻繁に切り替わることになり、結果として疲労感が強まるのです。
もし、常に肌に接する外気温が28〜30度程度であれば、私たちは服を着なくても快適に生活できると言われています。しかし、実際にはそうはいきません。人間が最も快適に感じるのは、衣服と皮膚の間の「衣服内気候」が32度前後で、湿度が50%程度の状態です。この環境であれば、体温を37度に保つのが楽になり、エネルギー消費を抑えることができます。
しかし、現実には気温や湿度は刻々と変化し、常に快適な状態を維持するのは難しいため、物理的ストレッサーによる疲労は避けられないのです。
次回のブログでは「2.科学的ストレッサー」についてお話しします。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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