
アスリートも陥る「休めない」状態
アスリートは休養の重要性を理解しているはずですが、それでも「トレーニングを休めなくなる」ことがあります。これは、競争の激しい世界で戦う彼らにとって大きな問題です。ライバルに負けたくない、スランプを抜け出したいという焦りから、休むことに抵抗を感じてしまうのです。
しかし、アスリートがパフォーマンスを向上させるためには「超回復理論」に基づいた適切な休養が不可欠です。超回復理論とは、激しいトレーニングの後に一定の休養を取ることで、以前よりも高いパフォーマンスを発揮できるようになるという考え方です。つまり「休むからこそ、身体能力が向上する」ということです。
休まないとパフォーマンスはどんどん低下する
もし、前回のトレーニングで生じた疲労が回復しないうちに、再びトレーニングをするとどうなるでしょうか?疲労が蓄積した状態でのトレーニングは、前回よりも低いパフォーマンスしか発揮できません。これを繰り返すと、どんどんパフォーマンスが低下し、最終的には「オーバートレーニング症候群」という負のスパイラルに陥ってしまいます。
オーバートレーニング症候群になると、いくら頑張っても成績が向上せず、疲労が慢性的に抜けない状態に陥ります。それどころか、免疫力の低下や精神的な不調を引き起こし、最悪の場合、競技を続けられなくなることもあります。
ご予約はオンラインからでも可能です。


休むこともトレーニングの一部
トップアスリートが最高のパフォーマンスを維持するためには、「適切に休むこと」もトレーニングの一環 だと理解する必要があります。休養を取ることは決してサボりではなく、むしろパフォーマンス向上に欠かせない戦略なのです。
この考え方は、スポーツだけでなく、私たちの日常生活や仕事にも当てはまります。疲れているのに無理を続けると、かえって効率が悪くなり、最終的には成果が出にくくなります。適度に休みを入れることで、長期的に高いパフォーマンスを発揮できるのです。
「頑張り続けること」が美徳とされる風潮はありますが、本当に成果を出すためには「適切に休むこと」を意識することが大切です。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
コメント