整体院omoの院長上野は、月1回~2回、東京にあるカイロプラクティック治療室の院長の研修を受けています。
11月の頭にも2日間、講義と実技の研修を受けてきました。
初日は講義を中心に
初日は、講義を中心に行い、カイロプラクティックを行うとなぜ効果があるのかについて学びました。交感神経と副交感神経からは神経伝達物質を放出する役割を持っています。中でも交感神経は、「アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン」の3種類、副交感神経からは「アセチルコリン」の1種類の神経伝達物質を放出しています。自律神経である、交感神経と副交感神経を司る背骨の領域があると言われ、後頭骨から頸椎5番と骨盤は副交感神経領域。頸椎6番から腰椎5番までが交感神経領域としています。
例えば、副交感神経領域である後頭骨から頸椎5番と骨盤のどこかに神経圧迫が起きると、交感神経が過剰になる可能性があります。過剰になることで頭痛を引き起こしいる場合に副交感神経の圧迫を取り除くことで改善に向かうというのがカイロプラクティックとなります。症状と矯正するべき箇所をパターンシステム化をすることで再現性のある技術となります。
2日目は技術講習を中心に
2日目からは頸椎矯正の実技講習となりました。頸椎の矯正に関しては、かなり注意を払わなければなりません。なぜなら、上部頸椎(頸椎1番、2番)に関しては、脊髄がかなり近いところにあるため、矯正の仕方次第では大きな事故につながる可能性も高いです。さらに、頸動脈や椎骨動脈といった脳に血液を送る太くて重要な血管もあります。医療系の学校で解剖学を習った方は、首の矯正がいかに危険かはよくご存じだと思います。特に矯正の仕方で一番危険なのは、捻りを加えるような矯正は上記に記述した箇所に対して大変大きな負担がかかると考えられます。
捻りを加えず頸椎の関節面や椎間板に負担がかからないように矯正をしていく方法を学びました。
なぜ矯正なのか?
神経圧迫をしているピンポイントの椎骨(椎間板)を狙って行う矯正となります。ピンポイントで行うことで症状の改善を図るという技術がこのカイロプラクティックであるガンステッドテクニックの重要なところとなります。ここ数年でSNSによるバキバキと行う整体がありますが、多くの動画はただ音を鳴らすことが目的なところが多いと感じます。しかし、実際には矯正箇所は多くても3つまでと言われており、音もカメラのマイクで拾えるかどうかくらい小さいものが神経圧迫箇所であるとも言われています。
安心安全な矯正を提供する
SNSによる矯正への批判もかなり増えています。実際にSNSで投稿されているような矯正方法を見ると、かなり勢いをつけて、捻るような矯正も多いです。これでは、同業の方に批判されていても何も言えません。海外のカイロプラクティックドクターの養成学校でも捻るような矯正はしてはいけないと習うそうです。その捻りがない矯正を「ストレートカイロプラクティック」とも呼ばれています。こういった正しい知識を身につけて、安心安全な矯正を提供できるように日々研鑽を重ねていきたいと思います。
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