
前回のブログに続き、残りの2タイプについてもお話しします。
アクセルが効きにくい「だらだらタイプ」
このタイプは、交感神経のスイッチが入りにくく、副交感神経が優位になりがちです。
朝からなかなかエンジンがかからず、「なまけている」「やる気がない」と周囲に誤解されることもあるでしょう。しかし、決して怠けているわけではなく、単に交感神経の働きが弱いために、踏んでいるはずのアクセルが効きにくいのです。
日中の活動と休息のメリハリがつきづらく、つい昼間にソファで横になってしまうことも多いはず。まずは、自分で意図的に“アクセルを踏む”仕掛けを作りましょう。具体的には、朝起きたらすぐカーテンを開けて太陽の光を浴びる、前日の夜に翌朝の行動計画を立てておく、短時間でもいいのでタイマーを使い「ここまで動く」と自分に約束をするなどです。これらはどれも交感神経への自然な刺激となり、徐々に「だらだら」から「シャキッと」へ切り替わる手助けになります。
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アクセルもブレーキも効かない「ぐったりタイプ」
もっとも疲労が抜けにくいのが、この「アクセルもブレーキも弱い」タイプです。交感神経が低調のため活動が長続きせず、副交感神経も弱いため疲れの回復力も乏しい――結果、少し動いただけで心身がすぐガス欠を起こし、いくら休んでも疲労が積み上がっていきます。オーバートレーニング症候群のように、頑張っているのにパフォーマンスがまったく上がらない状態が続くのが特徴です。
このタイプは、まずは「休むことそのものを最大の仕事」と捉え直すことが大切です。無理に活動を増やすのではなく、規則正しい睡眠と食事、そしてリズムのある日課を徹底し、体と心を少しずつ元に戻しましょう。整体で自律神経にアプローチを加えながら、徐々に交感神経と副交感神経の“両方”を底上げしていくことが、疲労回復への第一歩となります。
「タイプ」は固定ではなく、日々の習慣で変えられる
自分が4タイプのどれにあたるかは、生まれつきの体質も関係しますが、それ以上に日々の生活習慣が大きく影響します。血圧が不摂生で上がる人、運動や減量で下がる人がいるように、自律神経のバランスも普段の行動で改善が可能です。
忙しすぎると「頑張りすぎタイプ」になりますし、仕事を辞めて気が抜けると「だらだらタイプ」にもなります。
環境が変わるだけでタイプが移り変わることも珍しくありません。大切なのは、自分の疲れ方を理解し、その状態に合った対策を講じることです。自律神経のタイプに合わせたセルフケアや整体のアプローチを取り入れ、今日からできる小さな習慣改善を始めてみましょう。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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