「いつも体が重い」「寝ても寝ても疲れが取れない」「会社に行くだけでヘトヘトになる」「休みの日に何をしていいかわからず、結局一日中ごろごろしている」「週末に寝だめをすると、休み明けはかえってぐったりしてしまう」
このような悩みを抱えていませんか?
仕事や家事に追われる毎日で、「疲れたら休む」という当たり前のことができない人が日本中に多くいるのが現実です。現代の日本では、これが普通になってしまっていることこそ問題でしょう。

日本人の8割が疲労状態
日本リカバリー協会の調査によれば、就労者10万人のうち約8割が「疲労を抱えて生活している」と回答しています。これは驚くべき数字です。25年前の1999年、厚生省が行った調査では疲労感を訴える就労者は約6割でした。この25年間で疲労を感じる割合が6割から8割へと増加したのです。
特に男女別で見た場合、男性の76.8%、女性の80.1%が「疲れている」または「慢性的に疲れている」と答え、女性の方がわずかに疲労感が高い結果となっています。平均すると78.4%、つまりほとんどの人が疲れを感じる深刻な状況にあると言えます。
なぜ「休養」が見過ごされるのか?
健康づくりの三大要素は「栄養・運動・休養」です。このうち、栄養と運動については学校教育や専門的な学問の場があります。小学校では家庭科で栄養を学び、体育で運動の基礎を習得します。大学では栄養学やスポーツ科学などの研究も進んでいます。
しかし、「休養」に関しては学問的体系が確立していません。「ただじっとしていればいい」「わざわざ学ぶ話ではない」と思われているためです。
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変化する疲労の質
現代はかつて経験したことのない種類のストレスや疲労にさらされています。昔は肉体労働が主流でしたが、今ではパソコンやスマートフォンを使う神経を酷使する労働が中心です。従来の「じっと休むだけ」の方法では疲労が取れないケースが増えているのです。
疲労は「痛み」や「発熱」と同じく体からの警告信号です。「休まないと危ないよ」と知らせる重要なであるにもかかわらず、現代人はその警告を無視して働き続けることが可能になっています。その結果、体は無理を重ねて壊れてしまうのです。
休み方を再定義しよう
「疲れを取るには長時間眠ればいい」と考える人も多いですが、長時間寝るだけでは逆効果になることもあります。単にぼーっとする休養ではなく、もっと主体的な休み方が求められます。
自分に合った休み方を見つけることで、休日の価値が何倍にも高まるでしょう。今こそ「休む力」を見直し、健康的な生活を手に入れてみてはいかがでしょうか?
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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