
入浴の効果を語るうえで、気になるのが「お湯の温度」。
「熱めが好き」「ぬるめがリラックスできる」と、好みは人それぞれですが、実はどちらにもそれぞれのメリットがあるのです。
熱め(42℃前後)のお風呂の効果
熱めのお湯につかると、体がシャキッとする感覚を覚える方も多いのではないでしょうか?これは、交感神経が刺激されて活発になるためです。
さらに、注目すべきは「ヒートショックプロテイン(HSP)」というタンパク質です。
ご予約はオンラインからでも可能です。


ヒートショックプロテインとは?
細胞が熱などのストレスにさらされたときに生まれる、細胞を守る働きのあるタンパク質です。
HSPは、以下のような健康効果が期待されています。
・細胞の修復を促進
・免疫力の向上
・疲労の軽減・再発予防
たとえば、40℃で15分程度の入浴でもHSPは誘導されるという報告があり、熱すぎる必要はないとも言われています。ただし、42℃以上の入浴は交感神経を高めてしまうため、寝る前の入浴には不向きです。朝のシャワーや入浴におすすめです。
ぬるめ(38~40℃前後)のお風呂の効果
夜にゆっくり疲れを癒したいときは、38~40℃くらいのぬるめのお湯がぴったり。
この温度帯では、副交感神経が優位になり、身体も心もリラックスできます。
・寝つきが良くなる
・筋肉の緊張がほぐれる
・呼吸が深くなる
このようなリラクゼーション効果を求めるときには、ぬるめで15分~20分ほどゆったり浸かるのが理想的です。
この入浴法は、「休息タイプの休養」に分類されます。
ご予約はオンラインからでも可能です。


天然温泉と入浴剤の力を借りよう
天然温泉に含まれる成分には、科学的にも疲労回復や健康促進が認められているものがあります。
「炭酸泉」とあるのはお湯に二酸化炭素が含まれているものです。人間の体は二酸化炭素を皮膚から吸収すると血管が拡張し、より血行が良くなるのです。
温泉の中にはラドンを含むものがあるのですが、これは放射能を含む放射性物質です。
「放射能」と聞くとギョッとするかもしれませんが、微弱な放射能は体に刺激として与えると、抗酸化効果や免疫向上など、健康効果が期待できると報告されています。
これをホルミシス効果といいます。
おうちでできる温泉気分
毎回温泉施設に行くのは難しいという方でも、家庭用の入浴剤を使えば、気軽に温泉気分を味わえます。
お気に入りの香りを見つけて、毎日の入浴を「楽しみな時間」に変えてみましょう。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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