
「動かす」ことで、より深い疲労回復を促す
休養といえば「じっとしている」イメージが強いかもしれませんが、休養学では「適度な運動」も重要な休養法のひとつと位置づけられています。むしろ、何もしないより軽く体を動かすほうが血流が促され、疲労物質の排出や栄養補給が効率よく行われるため、「積極的な休養」としておすすめです。
運動休養のメリット
1.血流改善
運動によって心拍数が適度に上がると、全身の血管が拡張し、酸素や栄養が細胞に行き渡りやすくなります。老廃物の除去やリンパの流れもスムーズになり、疲労感が軽減します。
2.自律神経のバランス回復
日中に軽い運動をすると、夜間に副交感神経が優位になりやすく、深い眠りを促します。これにより睡眠の質が向上し、心身ともにしっかりリセットできます。
3.筋力維持・向上
年齢とともに減少する筋肉量(サルコペニア)を防ぎ、基礎代謝を落とさないためにも、運動は不可欠です。適度な筋負荷が、翌日の活動能力を底上げします。
おすすめの運動として、ヨガやストレッチ、ウォーキングなどが挙げられます。
ご予約はオンラインからでも可能です。


運動休養のポイント
1.「軽く」動かすことが肝心
疲労が強いときに無理をして激しい運動をすると、かえって疲れが取れません。心拍がやや上がる程度の強度で、30分前後を目安に。
2.日常に取り入れる
毎日の通勤で一駅分歩く、昼休みにオフィスでストレッチをするなど、習慣化すると効果が持続します。
3.継続が力になる
週末だけの「一度きり」ではなく、短時間でもいいので頻度を重ねることで、筋肉も血管も健康を保ちやすくなります。
「休む=動かない」ではなく、適度に体を動かす“運動休養”を取り入れて、疲労をより効率よく回復させましょう。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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