
負荷は「軽く、そして自分で選ぶ」ことが大事
活力を高めるには、ただ闇雲に頑張ればよいわけではありません。負荷は最初から大きい必要はなく、むしろ軽いものであることが理想的です。そして、次の4つの条件を満たすことで、その負荷は「活力を育てる良い刺激」へと変わります。
1. 自分で決めた負荷であること
何よりもまず、自分の意思で選んだものであることが重要です。他人に「やりなさい」と押し付けられた負荷は、それ自体がストレスになってしまい、逆効果。自分の意志で選んだ課題こそが、心と体をポジティブに刺激してくれます。
2. 仕事とは関係ない負荷であること
仕事の疲れは、仕事で癒せません。だからこそ、プライベートでの負荷が効果的。例えば、先延ばしにしていた日曜大工、昔から気になっていた楽器の練習、家族とのキャンプ企画など。趣味や家庭の中での“ちょっとした挑戦”が、良い意味での負荷になります。
3. 成長を感じられる負荷であること
多少のハードルがあっても、「これができたら自分は成長できる」と思えるような負荷が理想です。難解な本を読む、地域活動のリーダーを務めてみる、講座に参加するなど、挑戦によって自信がつくことを目指しましょう。
4. 楽しむ余裕があること
どんな負荷であれ、「楽しめるかどうか」が最終的な鍵です。無理して続けるのではなく、ワクワク感や達成感を感じられること。ちょっと頑張ってみたら意外と楽しかった、そんな体験を積み重ねていきましょう。
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肉体と精神、両面からの負荷が理想的
運動は最も取り入れやすい負荷の一つです。まずはウォーキングから始め、気持ちよく続けられる距離を少しずつ伸ばしていく。慣れてきたらランニングや軽い筋トレに移行していくのも良いでしょう。ポイントは「自分のペースで進められる」ことです。
精神的な負荷とはいっても、自分にとって嫌なことをわざわざする必要はありません。難しい資格試験への挑戦、趣味のコンクール応募、百名山登山のような長期目標。こうした「できたら自分が嬉しい」と思える課題に向かって、楽しみながらチャレンジしていきましょう。
負荷をかけることは、ただ苦しむことではありません。自分で選び、楽しみながら取り組めるものを探すことが、活力を高める第一歩なのです。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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