
自律神経というのは、私たちが何も意識しなくても、24時間休むことなく体を調整してくれる神経です。
でも、実はこの自律神経にも“体力”のようなパワーのピークがあるって、ご存じでしたか?
自律神経にも「体力」がある?
体力が年齢とともに落ちていくように、自律神経の活動能力も、加齢とともに少しずつ低下していきます。
自律神経には、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2つがあり、この両方の働きの幅(最大と最小の差)を足したものを、「自律神経のトータルパワー」と呼びます。
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ピークはまさかの10代後半
意外に思われるかもしれませんが、自律神経のトータルパワーはなんと10代後半〜20歳前後がピーク。その後は年齢とともに徐々に落ちていき、40代では半分に、60代では4分の1になってしまうのです。
大事なのは「バランス」
「自律神経がどんどん弱るなら、どうしよう…」と不安になるかもしれませんが、
実はパワーの絶対量よりも大事なのは、バランスです。例えば、交感神経が10点、副交感神経が6点 → 合計16点よりも、交感神経が8点、副交感神経も8点 → 合計16点のほうが、健康的で安定した状態なんです。なぜなら、どちらかが強すぎたり、弱すぎたりすると、体調の乱れが起こりやすくなるからです。
自律神経は「アクセルとブレーキ」
この関係性は、よく「車の運転」にたとえられます。
交感神経:アクセル(活動モード) 副交感神経:ブレーキ(休息モード)
アクセルだけ踏みっぱなしでは危険ですし、ブレーキを踏みっぱなしでも前に進めません。
上手に切り替えながら運転することが、快適で安全な走行=健康な毎日につながります。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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