化学的ストレッサー：体内に取り込まれる物質がもたらす負担
化学的ストレッサーとは、外部から取り込まれる化学物質によって体が受けるストレスを指します。これは、日常生活の中で意識せずに蓄積されることが多く、気づかないうちに疲労を引き起こしていることもあります。
代表的なものには、アルコールや薬物の副作用、タバコに含まれるニコチン、さらには大気汚染による有害物質の吸入などが挙げられます。
また、酸素の過不足もストレスの原因になります。酸欠状態になると脳や体が正常に機能しにくくなり、倦怠感や集中力の低下を引き起こします。逆に、酸素を過剰に吸い込むと体内のバランスが崩れ、頭痛やめまいを引き起こすこともあります。
現代社会では、食品添加物や農薬、排気ガスなど、さまざまな化学物質に日々さらされています。これらの影響を最小限に抑えるためにも、できるだけ自然に近い環境で生活し、体に不要な化学物質を取り込まない工夫が大切です。
ご予約はオンラインからでも可能です。
心理的ストレッサー：心が受けるダメージが疲労を生む
心理的ストレッサーは、不安・緊張・失望・悲しみなどのネガティブな感情を引き起こす出来事によるストレスを指します。これは私たちの日常に深く関わっており、完全に避けることは不可能です。
たとえば、仕事でのプレッシャー、対人関係のトラブル、将来への不安などは代表的な心理的ストレッサーです。また、意外かもしれませんが、結婚や昇進、進学といった一般的には「良いこと」とされる出来事も、生活の変化を伴うため、本人にとっては大きなストレスになることがあります。
さらに、プライドを傷つけられることも心理的ストレスの一種です。仕事や学業での目標やノルマが重くのしかかることで、無意識のうちに疲労が蓄積してしまいます。こうした心理的ストレスは、自律神経のバランスを乱し、睡眠の質を低下させたり、慢性的な疲労感を引き起こしたりする原因となります。
心理的ストレスとうまく付き合うためには、ストレス発散の方法を持つことが重要です。趣味の時間を確保する、信頼できる人に相談する、適度な運動を取り入れるなど、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけることで、心の負担を軽減することができます。
参考元：東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
コメント