
疲労と疲労感の違い
「疲労」と「疲労感」は同じものではありません。疲労は体の機能が低下した生理的な状態を指し、疲労感は、それを自覚する感覚 です。
疲労感があると、「体がだるい」「動きたくない」といった気持ちになり、自然と休みたくなります。では、なぜ私たちは疲労感を覚えるのでしょうか?
疲労感は「休みなさい」という警告信号
疲労感とは、体からの警告です。
「あなたは今、疲労しています。このまま活動を続けると危険です。すぐに休みなさい!」というアラートの役割を果たしています。
もしこの疲労感という警告がなかったら、私たちは疲れていても限界を超えて活動し続けてしまいます。その結果、体がボロボロになり、最悪の場合病気を引き起こし、命に関わることもあります。
野生動物はこの警告を本能的に察知し、疲れたら動きを止めて休みます。これは、疲れたまま動いていると天敵に襲われたときに逃げ切れないというリスクがあるからです。疲労感は命を守るために必要なサインなのです。
ご予約はオンラインからでも可能です。


人間は疲労のサインを無視しがち
しかし、人間は疲労感を感じても無視してしまうことが多くあります。「もうひと踏ん張りしよう」「まだ頑張れる」と無理を重ねてしまうのです。
特に、仕事や家事、育児など忙しい日々の中で、疲労感があっても休めない状況が続くと、体の限界を超えてしまいます。その結果、慢性疲労になり、やがて病気へとつながる危険があります。
痛み・発熱・疲労は「三大アラート」
実は、体が発する「休め」というアラートは、疲労のほかに痛みと発熱があります。
これらはすべて体を守るための防御反応です。
実際に、クリニックや病院に来る患者さんの多くは、痛みを主な理由として受診します。
「足が痛いから動くのをやめよう」「熱があるから今日は安静にしよう」など、痛みや発熱のアラートには素直に従う人が多いのです。
しかし、疲労感に関してはどうでしょうか?
「ちょっと疲れているけど、まだ動ける」「このくらいの疲れなら大丈夫」と、無視してしまう人が多いのではないでしょうか。
疲労感は、痛みや発熱と同じように、 体の異常を知らせる大切なサイン です。
無視せず、適切に休息をとることが、健康を維持するためには欠かせません。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
コメント