
日本人の睡眠時間は世界的に短い
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の女性の睡眠時間は世界的に見ても短い傾向にあります。厚生省の調査でも、若い人ほど日中に強い眠気を感じていることが明らかになっています。特に20代では、約50%の人が日中に眠気を覚えているというデータが出ています。
高齢者よりも若者の方が眠気を感じる理由
若者が日中の眠気に悩まされる一方で、高齢者は昼間の眠気を感じにくくなる傾向があります。これは加齢とともに眠気を感じる機能が低下する生物学的な要因に加え、60代以降になると仕事を引退し、十分な睡眠時間を確保しやすくなることも影響していると考えられます。また、男性よりも女性の方が眠気を感じる割合が高いのは、女性の方が疲労度が高いことと関連があるのでしょう。
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疲労が増え続ける未来への懸念
日本人全体の疲労度は年々上昇しています。1999年の調査では、全体の約6割が疲れを感じていましたが、現在はその割合が8割に達しています。このまま増加し続ければ、近い将来、社会全体が疲れ切った状態になるかもしれません。
疲れによる影響は深刻です。生産性の低下により経済成長が鈍化するだけでなく、ミスや事故のリスクも増大します。特に、乗り物の運転手や医療従事者のように人命を預かる職業では、疲労が安全を脅かす要因となりかねません。私たちは、今こそ疲れを軽減するための対策を講じる必要があるのです。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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