
60代・70代の方がむしろ元気
前回からブログでお話ししているように、「8割の人が疲れている」と聞くと「残りの2割は若い世代では?」と思うかもしれません。しかし、実際の調査結果ではその逆の傾向が見られます。年代別に見ると、若い人ほど疲れていることが分かります。一方で、60代や70代の方は比較的元気な傾向があります。
この年代の人々はすでにリタイアしているか、負担の少ない仕事についている場合が多いでしょう。子供も独立して家事や育児の負担が減り、時間やお金に余裕があることも疲労感の軽減につながっていると考えられます。特に興味深いのは、60代よりも70代の方がさらに元気であるというデータです。具体的には、60代男性で「元気」と答えた人は31.9%でしたが、70代では39.4%に上昇します。女性でも同様に、60代では29.4%だった「元気」と回答する割合が70代では35.5%に増加しています。
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若い女性の9割が疲れている
一方で、若年層、特に20代から30代の女性は深刻な疲労状態にあります。20代女性の89.5%、30代女性では90.7%が「疲れている」と回答しており、若い女性の約9割が疲労を感じているのです。この数字は、単に肉体的な疲労だけでなく、精神的なストレスや責任の重さが影響していることを示唆しています。
共働き、家事、育児のトリプル負担
この年代の女性は、結婚している場合、共働きでフルタイムの仕事を続けるケースが一般的です。しかし、仕事をしているからといって家事の負担が軽減されるわけではありません。さらに育児が加わることで生活スケジュールが過密化し、結果的に心身に大きな負担をかけているのです。
社会全体で解決すべき課題
このような若い女性の疲労問題を放置することは、社会全体にとって大きな損失です。疲れが蓄積することで、生産性の低下や心身の健康悪化が懸念されます。企業や社会が労働環境や家庭環境の改善に取り組むことが求められるでしょう。
参考元:東洋経済新報社「あなたを疲れから救う 休養学」
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