
自分がケガをしたときに赤く腫れたり、熱っぽく感じたりしたことはありますか?それが「炎症」です。しかし、炎症はただ痛いだけではなく、実は体を守るための大切な仕組みなのです。今回は、その炎症について、簡単に分かりやすくご説明します。小学生にも非常に分かりやすい内容になっています。
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体の守り神「免疫チーム」
私たちの体は毎日さまざまな「敵」にさらされています。外からは風邪をひき起こすウイルスや細菌、花のようなアレルギーの原因、強い紫外線など。そして内側でも、たくさん食べすぎて体にたまった余分な脂肪や、古くなって壊れた細胞が問題を起こすことがあります。
このような「敵」が体に入ってくると、私たちの体の「免疫チーム」がすぐに気づき戦いを始めます。この戦いの中で起きる現象が「炎症」というわけです。
炎症は体を守る掃除屋さん
炎症をわかりやすく言うと、「体の中の掃除屋さん」です。例えば、ケガをして細菌が入ると、免疫チームがその細菌をやっつけて、傷口をきれいに治そうとします。その途中で腫れたり、熱が出たりするのは、掃除が一生懸命行われている証拠です。
掃除のやりすぎに注意
しかし、炎症が掃除をしすぎると、逆に体に悪いことが起こることもあります。たとえば、アレルギーがその一例です。花粉を敵だと勘違いして免疫チームが暴れすぎると、くしゃみや鼻水が止まらなくなります。
さらに、炎症が長く続くと(これを「慢性炎症」といいます)、体の中にダメージがたまっていきます。すると、病気につながることがあります。例えば、糖尿病や心臓病、アルツハイマー病も慢性炎症が関係していると言われています。
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炎症をうまくコントロールしましょう
炎症は体を守るために必要なものですが、行き過ぎると困ったことになることもあります。そのため、普段から炎症をコントロールする生活が大切です。例えば以下のようなことです。
・バランスの良い食事をする(野菜や魚を積極的に食べる)
・十分な睡眠をとる
・適度に体を動かす
・ストレスをためないようにする
これらのことが、免疫チームを助けてくれるのです。
炎症は、体を守るために働く免疫チームの掃除作戦です。しかし、掃除をやりすぎると体に悪影響を与えることもあるので、日々の生活で炎症を抑える工夫をしましょう。
(参考元:洋土社「もっとよくわかる!炎症と疾患」)
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