肩こりとは?

首すじから肩、背中にかけての重だるさや張り感、しんどさを感じる自覚症状のことです。現代においてはかなり多い自覚症状と言われていますが、なぜ現代に多いといわれているのでしょうか?よく聞くのは猫背姿勢やスマホの使いすぎ、デスクワークによる同じ姿勢が続くなどが挙げられます。
原因は神経?

肩こりになる原因はさまざまという曖昧な表現をされます。しかし、原因は神経にあるのではないかと現場を通して感じています。
猫背姿勢により顔が前に出ることで肩甲骨に付着する筋肉や神経が伸ばされることでむくみが生じ、肩こりという現象が出現すると考えられます。この伸ばされている筋肉は「僧帽筋」「肩甲挙筋」「菱形筋(大小)」、次に伸ばされている神経は「副神経」「肩甲背神経」「皮神経」「頸神経叢(かなり大きなくくり)」となります。
肩こりの施術は多岐に渡ります。直接肩こりをほぐす施術、ストレッチ、矯正、整体、腕を施術したら楽になったという施術もあります。なぜ、直接触ってもないのに改善をすることができるのでしょうか?それは、肩こりを引き起こしている神経が引っ張られていない状態を作ることで改善するということが考えられます。
肩こりメカニズム

さきほど筋肉や神経が伸ばされると引き起こす可能性が高いと説明いたしました。よりもっと詳しく説明いたします。
まず、デスクワークや下向きでスマホを見る姿勢は猫背姿勢となり、頭が下がることで首から背中にかけて走っている筋肉や神経が伸ばされる状態になります。この状態が長い期間続く事で筋肉線維と神経線維を栄養している血流が乏しくなることで「むくみ」が生じます。この「むくみ」が強くなればなるほど、自覚症状が強くなっていきます。
なぜ改善できない?

メカニズムを知れば「なんだ、なら猫背にならないようにしたらいいんだ」と思われます。しかし、気が付くと悪い姿勢になってしまっている方が大変多いです。これは意識をしたら改善するという次元ではない人のことを指しています。
考えられる多くの原因は、背骨の硬さと肩の力を抜くために必要なエネルギー(カルシウムイオン)の枯渇が考えられます。まず一つ目の背骨の硬さですが、肩こりの施術を受けたことがある人は必ず言われていると思います。ここでも同じように背骨の硬さに注目をするのですが、とくに注目すべきは「第1頸椎」「第5頸椎」「第7胸椎」の3か所であると言えます。まず、第1頸椎には脳幹という部分が差し掛かります。この脳幹とは「中脳、橋、延髄」といった脳部分を指します。この延髄の部分に僧帽筋神経支配である「副神経」があります。この部分に背骨の硬さが存在すると過剰に筋肉を収縮させる可能性があるため、いわゆる僧帽筋由来の肩こりであると考えられます。次に「第5頸椎」です。これは肩甲挙筋や菱形筋といった筋肉の支配神経である「肩甲背神経」という部分にあたります。これも背骨の硬さから過剰に収縮してまう原因になりかねません。最後に「第7胸椎」です。なぜ首ではないのか?と思われますが、背骨にはS字状のカーブが存在しており、それぞれの部位では頂点があると考えられています。胸椎ではその頂点が7番と言われており、ここの頂点が後ろに行けば行くほど猫背姿勢が強くなると思われます。
次にカルシウムイオンについてです。まず、ほとんどの方が聞いたことないものだと思われます。簡単に言うと筋肉や神経に対しての動力源と思っていただいて構いません。この動力源であるカルシムイオンは筋肉に力を込めるのも力を抜くのにも必要となります。肩こりでは、常に力が抜けない方が多いです。これは、筋肉線維の隙間に「むくみ」が溜まることで常に筋肉が収縮した状態となります。すると収縮することにカルシムイオンが使われるため、力を抜く動力源が枯渇してしまうため、力が抜けません。この2つが力が改善しづらい原因であると考えられます。
肩こりの根本改善を目指すなら

「姿勢が悪いから」「ストレートネックだから」「8時間座りっぱなしの仕事だから」こう言った状態でも肩こりという自覚症状がない人も存在します。大事なのはこの「ある人」と「ない人」の説明ができるかどうかです。もし、肩こりを改善しに整体やもみほぐしに行っても改善しないのは、根本的にメカニズムを理解し改善できていないことがほとんどです。整体院omoでは、ここまで理解したうえで施術に取り組ませていただいております。

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